福岡県と他の県の比較:住みやすさの理由は?

コロナ禍やリモートワークの普及などを経て地方移住への関心が高まる中、どこに住むべきかを迷う人は少なくありません。一方で、福岡県は「住みやすい都市」として他県の住民からも注目を集めています。

 

では、なぜ福岡県は「住みやすい」と評価されるのでしょうか?他県と比較した際に浮かび上がる、福岡県の住みやすさの理由を解説します。

都市機能と自然環境のバランスが絶妙

福岡市や北九州市などの都市部では、ショッピングモール・医療施設・行政機関が密集しており、日常生活に不便を感じることはほとんどありません。一方で、海や山などの自然も身近であり、わずか30分程度で都市と自然を行き来できる環境が整っています。

 

例えば、福岡市の中心である博多駅から福岡空港駅までは電車で約5分です。これは日本全国を見渡しても稀有な立地と言えるでしょう。平日は都市で働き、週末は自然に癒されるというライフスタイルを実現できるのが、福岡県ならではの魅力です。

交通の利便性が高い

東京や大阪といった大都市と比べても、福岡は交通網がよく整備された都市と言えます。福岡では地下鉄・JR・私鉄がスムーズに接続されているためです。特に、博多駅を起点とする各方面へのアクセスの良さは群を抜いています。

 

さらに、2023年には地下鉄七隈線の延伸により、薬院(やくいん)から博多までのアクセスが大幅に改善されました。公共交通が整備された交通利便性は、他の大都市にも引けを取らない福岡の魅力です。

生活コストが低く、家賃も手頃

住まいにかかる費用は生活の満足度に直結すると言っても過言ではありません。東京・名古屋・大阪といった大都市圏と比較すると、福岡市や北九州市などの家賃相場は圧倒的に安くなっています。

 

例えば、福岡市中央区の人気エリア「薬院」の1R家賃相場は約6.5万円。一方、東京では23区内最安の葛飾区では、1R家賃相場は約7.7万円となっています。福岡に住んでいれば、東京に住んでいるよりも貯蓄や趣味、教育などにお金を回しやすいと言えるでしょう。

 

※各家賃のデータは2025年3月時点のものです。

※参照:LIFULL HOME’S

コンパクトシティならではの快適さ

2025年時点では、地方都市の再開発では「コンパクトシティを目指す」というコンセプトがよく掲げられています。コンパクトシティとは商業施設・行政機能・病院などの都市機能を近いエリアにまとめた都市のことを指しており、福岡市はコンパクトシティの代表格であると言えるでしょう。

 

また、福岡市では天神・博多・薬院など主要なエリアはすべて半径3~5km圏内にあり、徒歩や自転車でも十分に移動可能な距離の中に収まっています。福岡市内は移動にかかるコストも少なく、地方都市でありながら首都圏の都市などと変わらない交通利便性を維持していると言えるでしょう。

子育て・教育環境も充実

福岡市や北九州市では子育て支援施設や公園が多く、子育てファミリーも暮らしやすい環境が整っています。さらに、交通の便が良いため、保育園や学校へのアクセスもスムーズです。公立校だけではなく、私立学校やインターナショナルスクールも複数あり、多様な教育ニーズに対応しています。

 

また、福岡市の一部地域では子育て世代への補助制度や「子育て情報マップ」などの行政支援が行き届いている点も見逃せません。

福岡県内のおすすめエリア

ここからは、福岡県内を細かくエリア分けして、各エリアの特徴についてご紹介していきます。

福岡市東区

東区は安定的に人口増加が続いているエリアであり、福岡市内でも人気があると言えるでしょう。西戸崎などのエリアを除くと、東区は南北に細長い形をしており、JRと私鉄の西鉄が平行して通っています。東区は電車による交通利便性が比較的高いエリアです。

 

東区の中でも主要な駅と言えるのが「香椎駅(かしいえき)」です。香椎駅ではJR鹿児島本線と香椎線を利用できるほか、駅から徒歩圏内には西鉄貝塚線の西鉄香椎駅も位置しています。合計3路線が利用可能で、交通の便の良さが際立つエリアと言えるでしょう。

 

香椎駅からは、博多駅まで乗り換えなしで約13分となっており、通勤や通学にも便利です。香椎駅周辺には「えきマチ1丁目香椎」などの駅直結型ショッピングモールが整備されています。さらに、少し足を延ばせば「イオンモール香椎浜店」などの大型商業施設もあり、買い物の利便性も申し分ありません。

 

そのほか、東区内では2005年に照葉アイランドシティ(てりは)という人工島がまちびらきを迎え、大型マンションや高級住宅街が整備されました。さらに、区の中央に位置する千早駅の周辺エリアでは2024年4月に再開発が完了しています。

 

東区に隣接する新宮町には、IKEAやカインズといった商業施設などがあることも人気の一因と言えるでしょう。

福岡市早良区

早良区(さわらく)は福岡都心の西側に位置しており、市内でも昔から住宅街が広がっているエリアです。北側の海沿いエリアには「シーサイドももち」という地区があり、神戸の人工島「ポートアイランド」をモデルとして開発されたエリアが広がっています。区の北部にはマンションが多くなっていますが、隣接エリアの中央区に「マークイズ」などの大型商業施設ができました。

 

また、早良区の代表的な駅の1つである西新駅の周辺エリアは、教育機関が集まる学生街としても知られています。駅周辺には西南学院大学や修猷館高校があり、若い世代の人が多く行き交う「活気のある雰囲気」が特徴です。

 

西新商店街には飲食店や生活用品店が立ち並び、学生だけでなく地域住民にも親しまれる生活の拠点となっています。交通利便性に関しても、天神まで約7分、博多まで約13分という便利さが人気の理由の1つです。

 

西新エリアには、商業施設のほか西新公園や藤崎台県民の森など、緑あふれるスポットも点在しており、子育て世帯にも適した環境が整っています。自然と都市機能がバランス良く融合している点が、早良区の大きな魅力と言えるでしょう。

 

一方で、早良区の南側では、福岡市営地下鉄の七隈線が博多駅まで延伸するなど交通利便性が向上しており、人気が高まっています。

筑紫野市

筑紫野市(ちくしのし)には、西鉄天神大牟田線やJR鹿児島本線が通っており、福岡都心部へのアクセスが良好です。特に、2024年3月には西鉄天神大牟田線の雑餉隈(ざっしょのくま)~春日原(かすがばる)の間に新駅「桜並木駅」が開業し、筑紫エリア全体の利便性が向上しました​。

 

鉄道による交通利便性が高いことから、福岡市内へ通勤・通学する人々のベッドタウンになっています。一方で、筑紫野市は自然環境が豊かで、静かな住宅街が多く点在しています。都心部の喧騒を離れて、穏やかな生活を送りたいと考えている人にとっては、非常に適した環境です。

 

また、糸島市や宗像市(むなかたし)と並んで、筑紫野市は自然と調和した暮らしが可能なエリアとして知られており、ドライブやアウトドアなどの余暇も楽しめる点が高く評価されています。

 

なお、2025年時点では、福岡の都市圏では再開発に伴い地価が上昇傾向にある一方、筑紫野市では比較的手頃な住宅価格が保たれています。広さや住環境を重視するファミリー層から、筑紫野市は人気の選択肢になっていると言えるでしょう。

北九州八幡西区

福岡県北部に位置する北九州市は、政令指定都市として多くの生活機能を備えた都市です。その中でも、八幡西区(やはたにしく)は住宅地として根強い人気を持ったエリアとなっています。

 

北九州市自体が九州北部の交通拠点であり、八幡西区も交通アクセスが優れたエリアです。JR鹿児島本線など複数の鉄道路線が区内を通っているほか、九州自動車道のインターチェンジもあるなど車での移動も便利です。北九州都市圏内はもちろん、福岡市方面へのアクセスにも優れています。

 

また、八幡西区の中にはイオンタウン黒崎、北部に隣接する若松区にはイオン若松ショッピングセンターがあるなど、日常の買い物にも困りません。

 

北九州市は子育て支援に力を入れており、八幡西区内にも市営の子育て施設や体験型の子ども向け施設が設けられています。遊びを通じて学べる環境が整っており、小さな子どもを育てる家庭にもおすすめのエリアです。

福岡市南区

福岡市の中でも、都心部との距離感や生活利便性、落ち着いた住環境が評価されているのが南区です。福岡市南区には西鉄天神大牟田線の「大橋駅」があります。都心の天神エリアに位置する西鉄福岡駅からは2駅6分と、都心からの近さが魅力の1つです。

 

大橋駅の乗降客数は市内でも多い方に入っているほか、駅の周辺では再開発も進行中です。2025年3月には複合商業施設の「OHASHI HILL(オオハシヒル)」が開業する予定で、今後さらに注目が集まるでしょう。

 

都市機能が充実している一方で、賑やかすぎず暮らしやすいというバランスが、多くの人に支持されている理由となっています。

佐賀市

佐賀市は福岡県の西に隣接する佐賀県内の都市ですが、博多駅から佐賀駅までは特急電車で44分と、福岡都心部からのアクセスも良いエリアです。

 

犯罪件数や自然災害などの少なさが佐賀の特徴となっています。刑法犯認知件数が2020年の東京都内においては82,000件以上ありましたが、佐賀県内では約3,000件に留まりました。

 

上記は県全体の統計となりますが、佐賀市内の治安の良さを表していると言えるでしょう。また、多くのエリアでは南海トラフ地震の被害が想定されていますが、佐賀県の津波被害予想は九州の中でも唯一ゼロとされています。犯罪・災害の被害が気になる人にとっては、佐賀市は有力な候補と言えるでしょう。

大野城市

大野城市(おおのじょうし)は福岡市や春日市に隣接しており、JR鹿児島本線や西鉄天神大牟田線といった鉄道を利用できるエリアです。JR大野城駅には快速列車も停車するため、福岡市内へスムーズに通勤・通学できる環境が整っています。

 

また、市内には西鉄バスも多く通っており、天神や博多などの都心へも気軽に移動できる点が、働く世代から高く評価されています。

 

そのほか、市の南部には「大野城いこいの森」が整備されており、子育てしやすい街としても認知されています。交通の便が良いことに加え、公園や遊び場が整備されていることが、子どもを育てるファミリー層にとって大きな魅力となっています。

福岡市西区

西区の中でも、特に人気があるのが姪の浜(めいのはま)エリアです。姪浜駅は都心から見て西に位置しており、福岡市営地下鉄空港線とJR筑肥線の起点になっています。都心部へのアクセスもスムーズで、天神までの所要時間は13分、博多までの所要時間は20分程度です。

 

駅の南口エリアには特に、複数の公園が整備されているほか、2024年の春には「MEINOHAMA STEPS」という複合商業施設が開業しており、子育て世帯には住みやすいエリアになっています。

 

また、北口エリアには2024年秋に「五ツ釜 ALLEY RESTAURANTS」という新たな飲食施設がオープンしました。こちらもお洒落なお店として人気を集めています。新しい施設が複数オープンするなど、姪浜駅周辺はこれからの発展が期待されるエリアと言えるでしょう。

福岡市城南区

福岡市は、早良区・城南区・中央区・西区・博多区・東区・南区の全7区で構成されています​。7区の中でも城南区は住宅地として知られており、区としての広さは比較的小さいですが、福岡都市圏で暮らしやすいエリアの1つとして注目されています。

 

城南区には福岡市営地下鉄の七隈線が通っており、七隈線は2023年3月に博多駅までの延伸が完了したため、城南区から博多へのアクセスが格段に向上しました。七隈線は、天神南や薬院、六本松などの人気エリアとつながっており、城南区から福岡市内の主要スポットへの移動が非常に便利です。

 

城南区の北部は、人気の再開発エリアである中央区の六本松と隣接しています。六本松駅周辺には、商業施設や科学館、文化施設などが集まっているのが特徴的です​。城南区に住みながら、六本松エリアの利便性や魅力を日常的に享受できる点も、城南区での暮らしやすさを高める要因の1つとなっています。

北九州市小倉南区

小倉南区が持つ魅力の1つは、子育て世帯が安心して暮らせる施設が整っていることです。例えば「北九州市立子どもの館」には、体を動かして遊べるボールプールやミニアスレチック、ものづくり体験ができるコーナーなど、親子で楽しめる空間が整備されています。

 

また、自然に恵まれた環境も小倉南区が持つ特徴の1つです。区内には「到津の森公園(いとうづのもりこうえん)」などが整備されており、動物や自然とふれあえる場所になっています​。休日には自然の中でのんびりとした時間を過ごすことができる点は、小倉南区ならではの魅力です。

福岡の都心部

最後に福岡の都心部についてご紹介します。福岡市内の都心というと、中央区や博多区などが該当します。ここまでご紹介してきた中には戸建てメインのエリアも多く含まれますが、都心部は主にマンションが建ち並ぶエリアです。

 

天神、博多駅周辺では大規模な再開発が複数進んでおり、大企業のオフィスの誘致などによって、エリア全体が活性化してきています。新築マンションなどが少ない点はネックですが、状態の良いマンションをリノベーションした物件などが人気です。

 

特に人気があるのは大濠公園周辺のエリアです。大濠公園の西側は特に高級マンションが多く、福岡市内ではめずらしく億を超える物件も散見されます。

まとめ

福岡エリアで注目される住みやすい街としては、福岡市内の各区(東区・早良区・南区・西区・城南区)や、北九州市の八幡西区・小倉南区、大野城市、筑紫野市などが挙げられます。

 

交通アクセスの良さ、生活利便性、自然との調和、子育て支援の充実など、世代を問わず快適に暮らせる環境が各エリアに整っています。全体的に都市機能と落ち着いた住環境が共存する福岡は、移住や住み替えを検討する方にとって理想的な選択肢と言えるでしょう。

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